コメットさんの日記「わたしはだれ?」
ー前編ー


11/18 8:00

いつもの日、いつもの朝、いつもの目覚め、わたしはいつもの生活をするつもりだった。

しかし今日はたった一つだけ、いつもとは違う事があった。
目覚めてみれば、ここはいつもと違う光景だった。
辺りを見渡してみると、明らかにここはわたしの部屋じゃない。
よくよく見てみると、ここはわたしの部屋ではなく、メテオさんの部屋だった。
「あれ?」と思ったわたしは自分の姿を見回してみる事にした。
服装やティンクルスターもメテオさんのものだった。

「んー…誰かのいたずらかな?ねぇ、ラバボー、ラバボーったら!」

とりあえずラバボーを呼ぶ為に、ティンクルスターに向かって呼び出してみた。
しかし、ティンクルスターから出てきたのはラバボーではなく、ムークだった。

「ひめさま、朝っぱらから何ですか?いきなり呼び出して、あと私はラバボーではなく、
 ムークですよ」

「ムークさん、丁度良かったわ。わたしなぜかメテオさんの部屋にいるんだけどムーク
 さん、何か知ってる?」

「…へ?ひめさま、何を寝ぼけてらっしゃるんですか?」

「え、どうして?」

「あなたは正真正銘のカスタネット星国の王女、メテオ様じゃありませんか。」

「…え?違うよ?私はコメットだけど…。」

「(きっとこれはどこか頭を打ったんだな。)いや、そのお姿はどう見てもメテオ様としか。」

「姿…?まさか…。ムークさん、ちょっと鏡を持ってきてくれませんか?」

「はい、承知いたしました。」

ムークは鏡を持ってきて、わたしはその鏡を見て愕然とした。
服や部屋だけでなく、わたし自身もメテオさんになっていた。

「これは…夢?」

夢だと思い、わたしは自分の…いやメテオさんのほほをつねってみた。

「いたたっ…夢じゃない?」

「ひめさま、本当にどうかしましたか?」

わたしがここにいるって事は、もしかしてわたしの部屋にいる人はまさか…

いつもの日、いつもの朝、いつもの目覚め、私はいつもの生活をするつもりだった。

しかし今日はたった一つだけ、いつもとは違う事があった。
しかも今日はいつになく気分が悪く、目覚めも悪かった。

「あー、今日は気分が悪いったら悪いわよ…ってあれ?」

目覚めてみれば、ここはいつもと違う光景だった。
辺りを見渡してみると、明らかにここはわたしの部屋じゃない。
よくよく見てみると、ここは私の部屋ではなく、コメットの部屋だった。

「…何で、私がコメットの部屋に?」

私は自分の姿を見回してみる事にした。服装やティンクルスターもコメットのものだった。

「ふーん、これはきっとコメットの作戦に違いないったら違いないわ!
 私のこんな姿を見て、どこかで笑ってるに違いないわ!」
(めろんそーださんの文章を本人の承諾を得て引用。)

「ムーク、ムーク!出てらっしゃい!」

「ひめさま〜何言ってるボー、ボーはムークじゃなくてラバボーだボー。ひめさまは
まだ寝ぼけているのかボー」
と言ってティンクルスターから出て来たのはムークではなくラバボーだった。

「寝ぼけているのはそっちでしょ?ラバボー、このわたくしがどうしてあのコメットの部屋
にいるのよ、あんた達がやったんでしょ」

「え?ひめさまがここにいるのは当然だボー。ここはひめさまの家だボ〜」

「もーそうじゃなくて、わたしはコメットじゃなくてメテオなの!」

「はははーひめさまあたまがおかしいボー。鏡を見ればワかるボー」

そういってラバボーは鏡を持ってきて、わたしはその鏡を見て愕然とした。
服や部屋だけでなく、わたし自身もあのコメットになっていた。

「これは…夢?」

「いたい、いたい、ヒメさま何するボー」と私に引っ張られたラバボーが言う。

「あら、ゴメンナサイ。やっぱり夢じゃないワ」

「だから言ったボー。ヒメさま今日はちょっと変だボー」

「だからわたしはメテオなんだったらメテオなの!ラバボー、輝きセンサーで私を見て頂戴!」

「ま〜だそんなこと言ってるボー。今日のヒメ様は本当におかしいボー。
〜ん!こ、これはひめさまの輝きとはちょっと違うボー。ってことは」

「だからわたしはメテオだって言ってるじゃないの!わかった!?コメットはどこなのよったら
どこなのよ〜」と私が言った時、

「コメットさん☆ここにいた!ココにいた!ね早く保育園に行こ」
とあの子達が私を見て言った。

「何で私があんた達と一緒に行かなきゃならないのよー」

「え?今日のコメットさん何か変」「なんかへん」
ーダメだ。今は説明しているヒマはない。私は急いでその場を取りつくろうとした。

「何でもないったら何でもないのよ、私着替えるから先に下におりてて」

「ハーイ!!」2人が姿を消すと、私はフーとため息をついて、

「やってられないわ」
とつぶやいた。

「ヒメ、イヤ、メテオさん、早く下に行かないと、バスに乗り遅れてしまうボー」

「わかってるわよ。行けばいいんでしょ。行けばー」私は急いで着替えると、2人をバス停まで
送っていった。ー

ー☆☆☆ー

ーわたしはムークさんに乗ってわたしの家のすぐ近くに来ていた。

「ラバボー、ラバボーどこにいるの」
「姫様、姫様ー」

わたしの部屋には誰もいなかった。時計を見ると、既にバスが出る時間を過ぎていた。

「あちゃー。バス停に行ってみよ。」

「ハイ。コメット様。でも今からでは間に合わないかと」

「そうだね。じゃ先回りしよ。」
わたし達は急いで保育園に向った。幸い、まだバスは着いていなかった。

「ツヨシ君とネネちゃん、大丈夫かな。あ、来た来た、お〜い」

「コ、コメット様。メテオ様はそのようなことはなさいません。無用な混乱を与えぬよう、
元のお姿に戻られるまでは、メテオ様らしくされた方がよろしいかと。」

「そ、そうかな〜。そう言われても急には出来そうにないし。」

「大丈夫です。御自分がメテオ様だったらどうされるか、をお考えになれば、きっとお出来に
なると思います」

「自分がメテオさんだったらどうするかを考えるですってーおもしろそう、やってみるわ」

バスが保育園に着き、ネネちゃんとツヨシ君が降りてきた。

「あ、メテオさんだ。」「メテオさんだ。」

「ネエ、コメットさん、いや、コメット知らない?」
とわたしはメテオさんの口調をまねてツヨシ君に聞いてみた。

「コメットさんなら、バス停まで送ってくれたよ」

「ソウ。コメットはそれからどこへ往ったの」

「わかんない。でも、今日のコメットさん、何かヘンだった。メテオさんみたいな口きいてた」
「メテオさんみたいだった」

「わかったわ。どうもありがと。ムーク、行くわよ」

「ハイ、ヒメ様」

「今日のメテオさんも何かちょっと変」「ちょっとコメットさんみたいだった」
と飛び去る姿を見ながら2人は言った。ー

ー☆☆☆ー

ー私達は風岡家に着いた。

「ムーク!ムーク!いるなら出てらっしゃい!」

「どうやらいないようだボー」

「じゃあドースンのよったらドースンのよ!」

「メテオさん、今はひめさまのお姿なんだから、元に戻るまではひめさまらしくした方がいいと
思うボー。」

「どうしてこのわたくしがコメットのまねをしなくちゃいなけいのよ!」

「そうすれば早くひめさまを見つけられるからだボー。それにこのままだといちいち説明しなく
ちゃならないからヤヤこしくなるボー」

「そう言われれば確かにそうネ。で、アタクシはどうしたらいいのかしら」

「だからメテオさんがひめさまだったらどうするかを考えればわかると思うボー」

「何よその言い方は!いいかげんにしなさいよ!」

「ひめさまはそんな風には言わないボ〜。ほかの人が見たら変に思われるボ〜」

「わ、わかったわ。ラバボー。ーで、こういう時ってあの人だったらどうすると思う?」
と私は仕方なく、コメットの口調をまねて言ってみた。
(モウ〜ラバボーったら、覚えてらっしゃい!)

「ウンウン、少しはひめさまらしくなったボー。ひめさまだったらまずツヨシ君やネネちゃんの
様子を見に行くはずだボー」

「でも、バス停にはいなかったわ」

「だから保育園まで行ったハズだボー」

「じゃあ、ラバボー。保育園まで行って。」

「その調子、その調子。メテオさん、大分ひめさまらしくなってきたボー」

私達が保育園に着くと、たくさんの園児達が庭で遊んでいた。

「あ、コメットさんだ」「コメットさんだ」とその中の2人がよってきた。

「ツヨシ君。ネネちゃん、あのあとメテオさんがここに来なかった?」

「コメットさん☆、どうしてそれを知ってるの?」「知ってるの?」

「やっぱり来たのね。メテオさんを探してるの。どっちへ行ったのか知らない?」

「エエトーあっちかな」「ムークさんに乗ってあっちへ行ったよ」

「ありがとう。じゃまたね!」

「またね〜」「またね」

「ひめさま、やれば出来るじゃないかボー」

「わたくしが本気になればこれくらい簡単よ。ラバボー。次はどうしたと思う?」

「ヒメさま自分で考えなきゃダメダボー。やっぱりひめさまとは違うボー」

「当たり前でしょ!ーあ、ごめん。そうか、星力で元に戻せるかもしれないって考えたかも
しれないわ
「ラバボー。星力を集めに行くよ」

「はい、ひめさま」
そして私達はジャンプして星力を集め、星力で元に戻そうとした。

「シュテルン!」

「ヒメさま〜それはメテオさんの呪文ダボー。それでは星力使えないボー」

「アラやだ。私ったら。ツイ習慣でー。ではもう一度。エトワール!」
私はピンクの輝きに包まれた。が次の瞬間、

「戻ってないじゃないの!ン、声だけ戻ってる!でもこれじゃしょうがないから元に戻すわ。
エトワール!」

「星力じゃダメみたいだボー」

「そうね。コメット達もこのあたりにはいないようだしー一旦地上に戻るしかないわね。あ、声。
元に戻ってる」

私達は再び地上に向った。ー

ー☆☆☆ー

ー「ムークさん、こういう時ってメテオさんだったらどうすると思う?」

「ヒメ様。恐らく星力で御自分を元に戻そうと考えられるかとー」

「なるほど、そうね。では私達も星力を集めに行くったら行くってよ!」

「ヒメ様も大分メテオ様らしくなってきたと思います。ではー」
わたし達は雲の上に出ると、星力を集め、星力で元に戻そうとした。

「エトワール!」

「ヒメさま〜それはコメットさま☆の呪文です。それでは星力はお使いになれません」

「アっそうか。間違えちゃった。ツイ習慣でー。ではもう一度。シュテルン!」
するとわたしは緑色の輝きに包まれた。が次の瞬間、

「戻ってない!アレ、声だけ戻ってる!でもこれじゃしょうがないから元に戻すわ。
シュテルン!」

「星力じゃダメみたいですな」

「そうね。メテオさん達もこのあたりにはいないようだしー一旦地上に戻るしかないわね。あ、声。
元に戻ってる」

わたし達は再び地上に向った。ー

ー☆☆☆ー

ー地上に戻った私は次にヌイビト達を呼んで、元の姿に戻ろうとした。服装と髪の毛は元に戻った
ものの、顔はそのままだったので、結局もう一度元に戻してもらった。
その後もあちこちコメット達を探したが見つからず、ふと時計を見た私はある事を思い出した。

「面会の時間だわーでも今日はそんなことよりコメットを探す方が先よ」

そうつぶやいた私にラバボーがこう言った。
「ヒメさま。何を考えているんだボー」

「ちょうど良かった。ラバボー。わたし、昨日たまたまカスタネット星国の人を助けて病院に運んだの。
今日お見舞いに行く約束をしているんだけれど。こういう時コメットならどうすると思う?」

「そりゃ行くに決まってるボー」

「どうして?わたしを探さなきゃいけないハズなのに。それに今私はコメットの姿なのよ。」

「ひめさまはお優しい方だボー。それでも行くと信じるボー」

「ラバボー。わかったわ。わたし、病院へ行くわ。」

「メテオさんエライ、本当のひめさまみたいだボー」
私達は病院へ向った。ー

ー☆☆☆ー

ー地上に降りたわたし達はメテオさん達をあちこち探したが、見つからなかった。そこで、

「ムーク、こういう時、メテオさんならどうすると思う?」
とわたしはムークに聞いた。

「そういえば、メテオ様は昨日、カスタネット星国のネメシスという方を偶然助けられたのです。
その方が足を傷められたので、病院に運ばれましたが、胸の病気がおありだとかで、大事をとって
入院されることになったので、今日もお見舞いに行かれる約束をされていました。もしかしたら、
そこに行かれたのではないかとー」

「知らなかったわ。メテオさんって、やっぱり本当は優しいのね」

「そのお方は今は身寄りもなく、たった一人で暮らしておいでです。コメット様、メテオ様は
ひとりぼっちの方や寂しさをもった方を助けられる力をお持ちです。きっとご自分も幼い時から
寂しい思いをされてきたから、その方達のお気持ちがお分かりになるのかもーあー姫様!」

「泣かないで、ムーク。こっちまで悲しくなっちゃうわよ。病院の場所はどこ?」

「あっそうでした。こ、こちらです」

わたし達は病院へ向った。ー

ー☆☆☆ー


→後編へつづく。