『迷探偵メテオと湘南探偵団』シリーズ
第二話『メテオ誘拐事件』その1

登場人物
メテオ   :湘南探偵団のリーダー、今回最大のピンチに。
コメット   :メテオの助手、彼女にとっても最大の修羅場。
羽仁神也 :今回燃え上がっています。
への6号 :神也の弟、兄を応援してます、本名君也。
ツヨシ   :コードネームはへの007号コメットの友達。
ネネ    :コードネームはへの008号コメットの友達。
幸治郎  :メテオがお世話になってる御邸の主、旅行中。
留子   :メテオを本当の娘のように思っている、旅行中。
ムーク  :メテオの付き人、今、胃に穴が開きそうなヤバイ状態。
ラバボー :コメットのお供。
誘拐犯A〜F:メテオを誘拐した命知らずなやつら。

12月某日
AM8:00

今日も藤吉家に朝が来た。

コメット :「うあ〜!今日もいい天気!!ク〜っ!でもさぶ〜い!!」
ネネ   :「あっ!コメットさん息が白い!!」
ツヨシ  :「わ〜い!コメットさん怪獣みたいだ。」
コメット :「言ったな〜!ガオ〜!!」
ツヨシ&ネネ:「キャハハハッ!!!」
ラバボー:「あれ!?ムークさんがこっちくるぼ〜。」

ムークはなにか血相変えて猛スピードでコメット達に飛んできた。

ムーク :「コメットさま〜〜〜〜〜〜!!!!!」
コメット :「む、ムークさんどうしたの!?そんなに慌てて!!」
ラバボー:「ほんとにど〜したぼ〜、またメテオさまに怒鳴られたぼっ!?」
ムーク :「実は、実は〜〜〜!!!うぉ〜おおおおおおっ!!!!!」
ツヨシ&ネネ:「どーしたの?」
コメット :「ムークさん!おちついて!!!」
ムーク :「姫さまが!姫さまが!!数人の男に拉致されたのです〜!!!うわ〜ん姫さま〜!!」
コメット :「な、何ですって!!!!!!」
ラバボー:「ま、まさかだボっ!メテオさまをさらう命知らずいるのかボッ!!」
コメット :「詳しい事教えて!」
ムーク :「は、はいー!今から15分前、御邸に3人の男達が押し込んで来て御風邪で寝込んでる
       姫さまを襲い嫌がる姫さまをムリヤリ連れ出したのデス〜〜〜〜〜!!!」
ラバボー:「メテオさまが風邪ひいてるのかボッ!」
コメット :「幸治郎さんと留子さんは!!!」
ムーク :「幸治郎さまと留子さまは3日前から姫さまの計らいでハネムーンに出かけておられる
       のであります!もし胸を患ってらっしゃる幸治郎さまの耳にでも入ったら幸治郎さまが、
       幸治郎さまがたちまちショックで昇天なさってしまいます〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ラバボー:「なんとか星力で逃げられないかボッ!」
ムーク :「今の姫さまにはムリデス!!昨夜も御風邪で星力集めに行けなかったのです!!!!
       姫さまは星力が無ければただのか弱き乙女、もしこの事が本国に知れたら、わたくしは!」
ラバボー:「生きて星国に帰れないぼ〜!」
ムーク :「うお〜〜〜〜!!!うおうおうお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
コメット :「ムークさん落ち着いて!落ち着いて!!もうラバボー!!!」
ラバボー:「ごめんだぼ〜!」
ツヨシ  :「コメットさん!ツヨシくんメテオさんを助ける!!」
ネネ   :「ネネちゃんも助ける!」
コメット :「うん!とにかく探偵団の皆をメテオさんの家に集めて!!!」

AM8:20
湘南探偵団は事件現場の風岡邸に召集された。
とくに神也が血相変えて飛び込んできた。

神也  :「メテオさん!メテオさんは!!僕のメテオさんはどこへ行ってしまったんだ〜!!!
      うお〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
への6号:「兄さん!落ち着いて〜!!ああ〜!!!フォルテシモ〜!!!!!!!」
コメット :「神也さん!早く電話の逆探知の準備をお願い!!」
神也  :「そうだ!メテオさんのためにも今の僕ができる全てをやらなくっちゃいけないんだ!!」
コメット :「ムークさん、犯人から電話きたら幸治郎さんのふりして話を長引かせてください!」
ムーク :「は、はい〜!」
ラバボー:「ムークさん顔が青いぼっ、大丈夫かぼっ!」
ツヨシ  :「ツヨシくん緊迫してるのだ!」
ネネ   :「ネネちゃんも緊張する〜!」

それから間もなく電話のベルが鳴り出した。
皆、息を呑むなかムークは恐る恐る受話器を取った

ムーク :「はい〜、風岡です〜。」
留子  :「メテオちゃん、私よ!元気してる!?」

なんと、電話してきたのは旅行中の留子だった、ムークは慌ててメテオの声まねをする。

ムーク :「わ、私はいつだって元気ったら元気よ。」
留子  :「あれ!?メテオちゃん声が変ね〜。」
ムーク :「へ!えーとー、ちょっと風邪をひいちゃったのよ、おほほ、おほほほ、」
留子  :「まあ!大変!!今から帰るわ!!!」
ムーク :「まあ、そんなに心配しなくっても大丈夫よ!ゆっくりなさってきて。」
留子  :「メテオちゃんありがと、夜には着くからムリしちゃダメよ。御土産まっててね〜!」
      (ガチャ!)
全員  :「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ムーク :「うお〜〜〜〜〜〜〜〜!!!もうおわりじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
コメット :「ムークさん!あきらめちゃダメ!!メテオさんを信じましょ。」

すると次の電話がかかって来た。

ムーク :「はい〜、風岡です〜。」
誘拐犯A:「あんたの娘を俺たちが預かってる。」
全員  :「!!!!!!!!!!!」
ムーク :「ひ、め、メテオは無事デスカー!!!命だけはオタスケクダサイ〜〜!!!!」
誘拐犯A:「安心しな!娘は無事だ。だがな、俺達だって誘拐犯だ!!それなりの要求はするぜ!!!」
ムーク :「ヨウキュウでございますか?」
誘拐犯A:「娘を還してほしくば1億だ!お前なら簡単だろ!!場所は後で指定する、いいな、
       ポリには知らせるなよ!!!」(ガチャ!)
コメット :「神也さん!逆探は!?」
神也  :「やっぱりプリペイド式の携帯だ!!鎌倉市内としかわからない!!!」
ムーク :「うお〜〜〜〜〜〜ひ〜め〜さ〜ま〜〜!!!!」
ラバボー:「ムークさんおちつくボッ!!」
神也  :「うわあ〜〜〜〜〜〜あ!!!!」
への6号:「フォルテシモ!!兄さんまで!!!」
ツヨシ  :「コメットさん!なんとかならないの?」
ネネ   :「なんとかならないの?」
コメット :「うん〜〜、そうだ!!メテオさんの部屋に手がかりが残ってるかもしれない!!!」

コメットがそう言うと、早速メテオの部屋に入った。
メテオも不調の身体で必死に抵抗したのだろう、部屋は荒れた状態になっていた。
この時、神也の右脳に妄想が駆け巡った。

 誘拐犯B:『へっへっへ!ねーちゃん可愛いネグリジェだぜ、そそられるぜ!!』(注、妄想)
 誘拐犯C:『ねーちゃん俺たちとイイ事しようぜ!』(注、妄想)
 メテオ  :『くしゅん、くしゅん!いや〜ん!こないで!!さわらないで!!!あっち行って!!!
        くしゅん、くしゅん!ズルズル!!』(注、妄想)
 誘拐犯D:『暴れるなよねーちゃん!おい行くぞ!!』(注、妄想)
 メテオ  :『くしゅん、くしゅん!いや〜ん!!放して!!!神也さ〜ん助けて〜!!!!』(注、妄想)
神也  :「メテオさんに対するハレンチな行いは許しませ〜ん、うお〜〜〜〜〜っ!!!!!」

神也はイキナリ雄たけびあげたと思ったら、突然部屋中のニオイを嗅ぎ始めた。

神也  :「スーハースーハ、ああ〜メテオさんの香りだ〜スーハースーハ。」
コメット :「し、神也さん!!!!!」
ラバボー:「いきなりメテオさまのベッドのニオイを嗅ぎ始めたボッ!」
への6号:「大丈夫です!兄さんはニオイでメテオさんの居所がわかるんです!今の兄さんは、
       無我の境地でフォルテシモなんです〜!!!」
神也  :「クンクン!わかったぞ!!メテオさんの香りは向こうに続いてる!!!メテオさ〜ん
      まっててくださ〜い!!!!!!!」
コメット :「ま、まって!神也さ〜ん!!」
ツヨシ  :「わ!ホントに凄い早足だ!!」
ネネ   :「あっ!もう見えないよ!!」
コメット :「ラバボー!神也さんを追いかけて!!」
ラバボー:「もうムリだぼ!いくらボーでもパワー全開の神也くんには追いつけないボッ!!」
への6号:「コメットさん!ここは兄さんを信じてください!!」
ムーク :「実力は認めるのだが〜、神也殿は後先考えずに突っ走っていきそうで、よけい
       心配なのだ〜。」
全員  :「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ラバボー:「やっぱりボーが空からメテオさまの輝きを探すボッ!姫さまは待ってるぼっ。」
コメット :「お願いラバボー!!!!」
ムーク :「ああ〜っ!幸治郎さまと留子さまが戻られる前に姫さまを救出しないと大変なことに〜。」
コメット :「シュンさん、黒岩さん!早く来て!!」

AM9:40
神也はメテオの香りだけを追ってついにメテオが監禁されてる山の中の古い洋館をつきとめた。

神也  :「メテオさんの香りがあの洋館の中まで続いてる!メテオさ〜ん待っててくださ〜い!!
       いま羽仁神也が助けにいきま〜す!!!!!」
誘拐犯B:「オイ!なんだテメー!!」
誘拐犯C:「怪しいガキだ!やっちまおうぜ!!」
神也  :「ひっ、ヒエ〜〜〜〜!!!!ぐはっ!!!!!!」

神也、無念の撃沈、
急げイマシュン、黒岩、そしてコメット、
がんばれメテオ、

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