今日は地球はクリスマスです。街角にはクリスマスツリーが一生懸命輝いていますね。
その輝きを見て、みんなも輝きを増しているといいのだけれど・・。
「ふんふんフーン。波の谷間に命の華が・・。」
「どうなさいましたー。世間はクリスマスムード一色に染まっておりますのにメテオ様は
アイライク演歌ですなー。」
「ワタクシだって好きでコブシを回してるんじゃないわよ!でもトメコがずーっと
クリスマスDe演歌☆をかけてるんだもの!しかたないぢゃないの!」
「それにしてはノリノリだったご様子・・」
「ああ、瞬様・・。クリスマスはあなたのライブを見に行けると思っておりましたのに、
チケットを取り損ねるなんて・・。それもこれもムーク!あんたが間違って
『一人ゆび相撲選手権ファイナル』のチケットなんか取ってくるからいけないのよったら
いけないのよーーっ!」
「お言葉ですがメテオ様、王子様の才覚は隠しても隠しきれないもの。世界中から強者ども
が集まるこの大会にエントリーしておられたなら、必ずやファイナリストとなられるで
ありましょう。」
「王子様が『一人ゆび相撲』なんて地味なものに出てくるわけないぢゃないのー!ああ、瞬様・・。
こうしている間にも、あなたは息をして、まばたきをしていらっしゃるのね・・。せつないわったら
せつないわ・・。」
「メテオ様、僭越ながら私ムークめが一曲歌って魅せましょう。」
「なによ、CDで歌えなかったことをまだ根に持ってるの?だいたいそのギターどこから持ってきたわけ?」
「フェンダーストラトキャスター68年もの、ラージヘッドが見る者の心を奪いまするー。」
「ちょうどいいわ、貸しなさいったら貸しなさい!ライブでドゥエットしようと練習した瞬様の新曲、腹いせ
代わりにぶちかますわよー!シュテルン!」
「ああー、メテオ様ごむたいなー。ムークめはまたしても歌わせてもらえないのであります・・。」
♪My Muse♪ from COMET☆SONGS
「はあ・・。せつないわったらせつないわ・・。ギターさん、ワタクシのこの思い、瞬様の元へ届けて・・。
シュテルン☆」
星力をギターに込めてブン投げるメテオさん。大丈夫、強く願っていればその思いはきっと届きますよ。
・・そのころ。
「はあーーーぁ。メテオさぁーん。きっと今ごろメテオさんは・・。はっ!いけない、いけない!
なんてことを想像してしまったんだ僕はー!でももう少し・・。うはっ!ダメダメ!えっ、でも
メテオさんがそう言うなら・・。」
「・・にいさん。」
「ぬはあっ、君也、いつからそこに?」
「にいさん、この寒いのにお外でよだれ垂らしていると風邪引きますよ。」
「いいんだ・・。僕はこの寒空の下でメテオさんのことをひたすら考えているときが一番幸せなんだ。」
「そんなことだからにいさんはメテオさんに振り向いてもらえないんです。砂浜でカロンさんといっしょに
しごかれたのを忘れてしまったんですか?」
「そんなこといっても・・。」
「そんなこといってる場合です。フォルテッシモなんです。メテオさんはイマシュンの歌にハマりっぱなし
なんです。にいさんもイマシュンばりにピカピカした歌を歌ったらきっとメテオさんに振り向いてもらえます!」
「だけど僕にはギターがない・・。あなたに聴かせる腕もない・・。ああ・・。
ああ・・?ああ・・!あれはあぁ・・?」
ごいーん。
神也君に見事命中した物体、それはまさに先程メテオさんが空へ放ったストラトキャスター。
「いててて・・。なにがどうなったの・・?」
「にいさん、事件です!空からギターが降ってきたのです!」
「これは・・?何だかとても愛しい輝きを感じる・・。」
「輝き?にいさん、もしかして・・?」
すっとストラトキャスターを肩に掛ける神也くん。その瞬間、辺りは暖かい輝きにつつまれました。
そう、人はそれを「ラブリン神也くん」と呼ぶのですね。
「にいさん・・?にいさん!、フォルテッシモです!」
「君也、僕は目覚めたんだ。心の中から声が聞こえるんだ。空からメロディーが降ってくるんだ。
躍動するリズムが僕を揺り動かす。ラァーーヴ、ハンタァーーー♪!」
「凄いです、にいさん、これが恋力なんですー!」
「ああ、今すぐ伝えたい、この気持ち☆メテオさんにぃー♪メテオさん、メテオさん、メテオさぁーん!」
「メテオさまー、大変なんです!にいさんがフォルテッシモなんですー!」
♪ラブ☆ハンタァー♪ from COMET☆SONGS
「やっぱり恋力ってすごい!恋ってすごい!」
「ひめさまー、でもメテオさんがかわいそうな気がするぼー・・。」
「でも、パニっくんのお兄さんも一生懸命輝き磨きしてるんだもん。じゃまするのよくないと思うの。」
今日の神也君はとっても輝いていますね。メテオさんもちょっと彼のことを見直したのではないかしら。
「いやーーーーーーーっ!」
「メテオ様、ムークめは大変感動しております・・。」