登場人物
メテオ この物語の主役、自称名探偵、実はカスタネット星国のお姫様。
コメット メテオの助手役、実はハモニカ星国のお姫様。
への６号 メテオのシモベ、本名は羽仁君也、みんなからパニッくんと呼ばれてる。
ツヨシ コメットのお友達、ネネとは双子の兄妹、いろいろたすけてくれます。
ネネ コメットのお友達、ツヨシとは双子の兄妹、やさしい子です。
ムーク メテオの付き人、カスタネット星国の侍従長、姫様には苦労してます。
ラバボー コメットのお供、ムークと仲良し。
羽仁神也 への６号の兄、メテオさんにゾッコンです。
公事方おさだ 神奈川県警の女警部補、歩く公事方御定書と恐れられてます。
１１月１０日
PM１：００
大仏盗難事件の聞き込み調査を終えたメテオ、コメット、ツヨシ、ネネ、への６号は事務所に戻り、
聞き込みの報告会を始めた。
メテオ ：「さあ皆、聞き込みの報告をなさい！まずはコメットから、」
コメット ：「は〜い！私はお寺の見回りの人にススっと聞いてきました。昨夜ＡＭ１：００には
大仏さんには異常なかったそうです。」
メテオ ：「と、いうことは、犯人は昨夜ＡＭ１：００から事件発覚のＡＭ５：００の間に大仏を
盗んだわけね！たった４時間で誰にも気づかれずに運び出すなんて普通じゃ
ありえないわ！次にへの６号、報告なさい。」
への６号：「クレッシェンド！報告します！！坂の下１丁目に住む佐々木さんの証言、毎夜
遅い時間になると未確認飛行物体が七里ガ浜東方面から急上昇するのを見た。
稲村ガ崎在住の山田さんの証言、この前江ノ島の周りを日中ＵＦＯ２機がドックファイト
しているのを目撃した！パスタハウス江ノ島のオーナー宮本氏の証言ではＵＦＯは４月
頃からひんぱんに・・・・・・・」
メテオ ：「ちょっと！ちょっと！！まちなさい！！！それってわたくしとコメットの事じゃないのよ！」
ツヨシ ：「は〜い、メテオさん！ほかの人もツヨシくんに同じ事言ってた！」
ネネ ：「ネネちゃんにも言ってた！」
コメット ：「なんか皆の注目浴びてるね！エヘッ！！」
メテオ ：「エヘじゃないわよ、エヘじゃ！これじゃ手がかりにならないのよったら、ならないのよ！！」
ムーク ：「姫さま、ここはひとつ御自分で手がかりを探された方が合理的かと！」
メテオ ：「そんなことは分かってるわよ、ムーク！現場にもどるわよ！！
急ぐのよったら急ぐのよ！！！」
コメット：「あっ！まって〜、メテオさ〜ん！！」
ちょうど同じ頃、鎌倉警察署に置かれた捜査本部でもまったく同じ情報しか入らなかった。
警部補 ：「く〜っ！どれもこれも、どれもこれも、ＵＦＯ、ＵＦＯ、ＵＦＯ、ＵＦＯ、ＵＦＯ！！！！！
あったまイッタイわ！！」
部下Ａ ：「公事方さん！やっぱり、我々の手にはおえないのでは。」
警部補 ：「そんなことはないわ！ぜった〜いトリックがあるはずよ！！
宇宙人なんて信じないわ！」
そんな時だった、捜査本部に新たな情報が入ってきた。
部下B ：「公事方さん！大変です！！警視庁から未確認ですが、重大情報が！！！」
警部補 ：「なんですって！早くそれを見せなさい！！なになに、１１月９日新東京国際空港
にて、怪人２８号らしき人物の目撃情報がはいったですって！！！！！」
部下A〜Z：「ほ、本当ですか〜！！！！！！！！」
この瞬間、捜査本部内に戦慄が走った。
だれもが緊張の表情を隠せなかった。
警部補 ：「世界中の警察が追っている伝説の愉快犯、怪人２８号！ヤツが日本に来てたとは。
超１級の国際的お尋ね者！今回の事件ヤツならやりかねないわ！！」
部下Ｃ ：「公事方さん、どうしましょう。」
警部補 ：「私は一たん県警本部に戻ります！怪人２８号は必ず私が御用する！！」
ＰＭ１：１０
メテオは現場の大仏があった高徳院へ向かって走っていた。
ムーク ：「姫さま、走って行かれるんで？」
メテオ ：「あたりまえでしょ！こんな昼間からアンタに乗ってたらまたＵＦＯの目撃情報が増える
じゃないのよったら、じゃないのよ！」
ムークは星のトンネルを使ってはと言いたかったが、たまには姫さまに運動してもらおうと思った。
ふと、ムークは後方から急接近する気配に気づいた。
ムーク ：「姫さま、何者かが我々を追いかけてきます〜。」
メテオ ：「コメット達じゃないの！？」
ムーク ：「いいえ〜！違うようです〜。あれは〜への６号の兄、羽仁神也ですな〜。」
メテオ ：「ななっ、なんですって！！！」
メテオは慌てて自分の足に星力をかけると、急加速で神也を振り切ろうとした。
神也 ：「ああっ、メテオさん君ってなんて恥ずかしがりやさん、僕が追いかけると君は速足で
行ってしまう。でも僕もあれから（２４話から）努力をしたんだ、七里ヶ浜を何往復も
ダッシュをしたんだ、そして手に入れたんだサイ○ーグ００９を超える速足を！」
そして神也も歯が光った瞬間、急加速をするのであった。
さらに後方からコメットとラバボーが追いかけて来た。
ラバボー：「いたぼっ、メテオさまだぼ、メテオさま誰かに追いかけられてるボー！」
コメット ：「あれ！あれはパニッくんのお兄いさんだよ！！」
ラバボー：「スゴい速足だボー！星力で逃げてるメテオさまに追いつく勢いだボー！！」
コメット ：「さあ！私たちも追いかけよ〜！！」
ラバボー：「よーし！姫さま、しっかりつかまってるボー。」
メテオは神也の速足に度肝を抜かれていた。
メテオ ：「ちょっと、ちょっと！なんで星力で逃げてるわたくしに追いついてくるのよ〜！
信じられないわたら信じられないわ〜！！！！！」
ムーク ：「いや〜、見事な韋駄天走りですな〜。」
神也 ：「メ〜テ〜オ〜さ〜ん！つ〜かま〜えた〜！！」
メテオ ：「いや〜ん！！！！！」
メテオに後ろから抱き付いた神也。
身のキケンを感じたメテオは思わず神也を星力でオモイッキリふっとばすのだった。
神也 ：「ぐっはっ！！！！！」
ラバボー：「やっと追いついたぼ。」
コメット ：「たいへ〜ん！パニッくんのお兄さんが白目むいちゃってる！！早く介抱しないと。」
ラバボー：「でも幸せそうな表情だぼっ。」
メテオ ：「こ、怖かったわ、こんな怖い思いしたの初めてだわ〜。」
ムーク ：「でも〜、オモイッキリやりすぎでは〜！？」
ラバボー：「それにしても凄まじい速足だったぼっ！」
ムーク ：「ふんむ〜、これが神也殿の恋力なんでしょうな〜。」
メテオ ：「ちょとー！ムーク！！ジョーダンはヤメテ〜！！！！」
コメット ：「も〜う！みんなー！！はやく手〜かして〜！！！！」
コメットとメテオは神也を羽仁家へ運びこんだ。
そして後からへの６号とツヨシとネネが駆けつけてきた。
ＰＭ３：００
神也は自分の部屋で目を覚ました。
神也 ：「・・・・・あれ、ここは僕の部屋、あれ、君也！」
への６号：「アレグロ！お兄さん、またメテオさんの一撃、見事にもらったんですか！？」
ツヨシ ：「パニッくんのお兄ちゃんスゴク速足だって！ツヨシくん見たい！！」
ネネ ：「ネネちゃんの方がもっと見たい！」
神也が部屋を見渡すとそこに看護婦姿のメテオがいた。
神也 ：「め、メテオさん！」
コメット ：「メテオさんね、ずっとあなたの看病してくれてたの！」
メテオ ：「勘違いなさらないで！、あんたが勝手に昇天されるとこっちが気分悪いのよたら
わるいのよ！！」
神也 ：「め、メテオさん！ぼか〜ぁ幸せデス！」
メテオ ：「ちょ、ちょっとまちなさいよ！あんまりせまってこないでよ！」
コメット ：「だけど神也さん、なんでまたメテオさんを追いかけてたりしたの！？」
神也 ：「はい、僕は弟の君也からメテオさんが探偵になって大仏を盗んだ犯人を追っている
と聞いて僕もなにかお手伝いできたらと思って。」
メテオ ：「で、あなたにナニができるわけ？」
神也 ：「はい！僕はこのパソコン使って警視庁のコンピューターに侵入することが
出来るんデス！！」
神也はパソコンの前に座ると警視庁のコンピューターから引き出した情報をメテオ達に見せた。
メテオ ：「へぇ〜！あなたいい才能持ってるじゃないのよ、気に入ったわ！あなたも今から
への００９号として探偵団に入りなさい！」
神也 ：「ありがと〜ございますメテオさん！僕はメテオさんのためにならサイバーテロだって
やっちゃいマス！！！！！！！！」
コメット ：「あの〜私達は探偵だからサイバーテロはちょっと！」
メテオ ：「それより早く情報教えてちょうだい！」
神也 ：「ハイ！今警察が容疑者としてあげているのがコノ！国際指名手配犯、怪人２８号
と言うヤツです、超１級の伝説の最強愉快犯デス！」
メテオ ：「はあ？怪人２８号！」
ラバボー：「ヘンな名前だぼっ！」
神也 ：「ヤツの最初の犯行は２０年前フランスの名画モナリザの顔がアドルフ・ヒトラーの顔
に変わる事件から始まるのデス。それからタイ、エメラルド寺院のエメラルド像を強奪！
アンデス山脈で発見された時にはエジプトから盗まれたツタンカーメンの黄金マスクを
かぶってたそうデス。そして犯行はエスカレート！９０年代初頭にはバクダットで
ニューヨークから盗まれた自由の女神が星条旗を持って現れたり！最近の事件では
アメリカの４大大統領の巨大彫刻で有名なマウントラシュモアで起きた事件で
歴代アメリカ大統領の顔がリビアのカダフィー大佐や、イラクのフセイン大統領、
アルカイダのビ・ラディン氏の顔に変わってた事件がありました！数年前日本でも
東京タワーとエッフェル塔が入れ替わる事件がありました！すべて怪人２８号の犯行
なのデス！」
コメット ：「なんかスゴイ事やってるんだね。」
ラバボー：「あれ、ムークさんどうしたんだぼっ！」
ムーク ：「いやあ〜、怪人２８号なるものの犯罪歴や犯行パターンに気になる所がありまして〜。」
メテオ ：「今回、鎌倉の大仏が盗まれたわ、ヤツの次の行動を予測できるかしら？」
神也 ：「ハイ！怪人２８号の今までの犯行パターンから一番考えられやすいのは、ヤツが
次に狙うのはズバリ！！鎌倉の大仏と対をなす奈良の大仏だと思いマス！！！」
コメット ：「神也さんスゴーイ！本物の探偵さんみたいな推理だね。」
神也 ：「いや〜あ、それほどでも〜！僕もよく『名探偵ドナン』を読むんデス。」
メテオ ：「うふふふふっ、上出来よ！湘南探偵団、奈良へのり込むわよったら、のり込むわよ！」
ツヨシ ：「わ〜い！奈良だ〜！！ツヨシくんもガンバル！！！」
ネネ ：「ネネちゃんもガンバル！」
への６号：「フォルテッシモ！への６号も頑張りますデス！！」
湘南探偵団に神也が新たに加わって、いざ奈良へ！
メテオ達のあしたはどっちだ！！
まて次回！！！