コメットさん☆ショートストーリー(のつもり)
『何もかもがいつもと違う日』-1

いつもの日、いつもの朝、いつもの目覚め、わたしはいつもの生活をするつもりだった。
しかし今日はたった一つだけ、いつもとは違う事があった。

目覚めてみれば、ここはいつもと違う光景だった。
辺りを見渡してみると、明らかにここはわたしの部屋じゃない。
よくよく見てみると、ここはわたしの部屋ではなく、メテオさんの部屋だった。

「あれ?」と思ったわたしは自分の姿を見回してみる事にした。
服装やティンクルスターもメテオさんのものだった。

「んー…誰かのいたずらかな?ねぇ、ラバボー、ラバボーったら!」

とりあえずラバボーを呼ぶ為に、ティンクルスターに向かって呼び出してみた。
しかし、ティンクルスターから出てきたのはラバボーではなく、ムークだった。

「ひめさま、朝っぱらから何ですかいきなり呼び出して、あと私はラバボーではなく、ムークですよ」
「ムークさん、丁度良かったわ。わたしなぜかメテオさんの部屋にいるんだけどムークさん、何か知ってる?」
「…へ?ひめさま、何を寝ぼけてらっしゃるんですか?」
「え、どうして?」
「あなたは正真正銘のカスタネット星国の王女、メテオ様じゃありませんか。」
「…え?違うよ?私はコメットだけど…。」
「(きっとこれはどこか頭を打ったんだな。)いや、そのお姿はどう見てもメテオ様としか。」
「姿…?まさか…。ムークさん、ちょっと鏡を持ってきてくれませんか?」
「はい、承知いたしました。」

ムークは鏡を持ってきて、わたしはその鏡を見て愕然とした。
服や部屋だけでなく、わたし自身もメテオさんになっていた。

「これは…夢?」

夢だと思い、わたしは自分の…いやメテオさんのほほをつねってみた。

「いたたっ…夢じゃない?」
「ひめさま、本当にどうかしましたか?」

わたしがここにいるって事は、もしかしてわたしの部屋にいる人はまさか…

いつもの日、いつもの朝、いつもの目覚め、私はいつもの生活をするつもりだった。
しかし今日はたった一つだけ、いつもとは違う事があった。
しかも今日はいつになく気分が悪く、目覚めも悪かった。

「あー、今日は気分が悪いったら悪いわよ…ってあれ?」

目覚めてみれば、ここはいつもと違う光景だった。
辺りを見渡してみると、明らかにここはわたしの部屋じゃない。
よくよく見てみると、ここは私の部屋ではなく、コメットの部屋だった。

「…何で、私がコメットの部屋に?」

私は自分の姿を見回してみる事にした。服装やティンクルスターもコメットのものだった。

「ふーん、これはきっとコメットの作戦に違いないったら違いないわ!
 私がこんな姿を見て、どこかで笑ってるに違いないわ!」

と、私のティンクルスターからラバボーが出てきた。
ラバボーはさっきの声で起きたらしく、目覚めの悪い声で言った

「ひめさま〜、朝っぱらから一体なんだぼ〜?メテオさんっぽい声出して〜。」
「メテオさんっぽい声?私はメテオ様よ!アンタ、私の顔も忘れたワケ?」
「…ぼ?何寝ぼけてるんだぼ?ひめさまはひめさま。ハモニカ星国のコメットだぼ。」
「…え?アンタ、ホントに寝ぼけてるんじゃない?」

と、私はラバボーを顔を伸ばしてみた。

「ひ〜め〜さ〜ま〜、痛いぼ〜、いきなり何するんだぼ〜。」
「アンタ、ホントに私の顔を忘れたのね!もう許せないったら許せないわよ!」
「ひめさま、ホントに何言ってるんだぼ〜。まるでひめさまの中にメテオさんがいるみたいだぼ〜」
「だーかーら、私はメ…はっ、まさか…?ラバボー、アンタちょっと鏡取ってきなさい!」
「わかったぼ…(いつものひめさまじゃないぼ…。)」

と、ラバボーは鏡を持ってきた、私はその姿に愕然とした。
服や部屋だけでなく、わたし自身もコメットになっていた。

「キャー!なぜ、なぜこの私が、あのいまいましいコメットに!?キャー!キャー!」
「今日のひめさま、何か変だぼ…」

と、私がただ叫んでいた中、部屋に突然双子の子供がやってきた。
確か…ツヨシとネネって言うんだったっけ。

「コメットさん!急いで急いで!」
「早くしないとネネちゃん達、またバスに乗り遅れちゃう!」
「コメットぉ?だから私はメ…はっ」

今この二人に私がメテオだって事を言ってもあまり意味は無いか。
それと、たとえ今の私はコメットだったとしても、王子様はメテオとしてこちらを見てるかもしれない。
こうなったら…今はコメットとして場を逃れるしかない!

「そ…そっか、じゃ早く着替えないとねっ。」
「コメットさん、今日何か機嫌わるい?」
「え、なんで?」
「コメットさん、笑顔が引きつってる。」
「あ…、別に今日は気分は悪くないったらわ…るくないよ。」
「…今日のコメットさん、変。」

どうも子供相手に笑顔を出すのは苦手だ。
私は仕方なくコメットの服に着替えて、そのままツヨシとネネをバスへ送ることにした。

「(あー、何でこんな服着てこんな事しなきゃならないのー?)」
「コメットさん、なんか言った?」
「え?いや、何も言ってないわよ。」
「…今日のコメットさん、やっぱり変。」
「そうそう、いつものコメットさんじゃない。」

そりゃそうよ!だって今の私はコメットではなくメテオ様なのよ。
…と言っても子供相手には通用しなさそうだから、心の中でそう叫んだ。

そして私はツヨシとネネを送って、何もかもが解放されたかのように疲れがどっときた。
コメットって、毎日こんな事やってるの…?

と、コメットのティンクルスターからラバボーが出てきた。

「ひめさまー、ネネちゃんやツヨシくんも言ってたけど、やっぱりいつものひめさまじゃないぼ〜」
「あん?」

気分の悪い私はラバボーをにらんだ。

「ヒィ!今日のひめさまホントに変だぼ〜、まるでメテオさんみたいだぼ〜。」
「そりゃそうよ、だって私はコメットじゃなく、メテオ様なのよっ!」
「えっ…?」

私は、頭の悪そうなラバボーにとりあえずこの事を話すことにした…

「むー、つまりあなたはメテオ様ではなく、コメット様って事ですか?」
「そうなの。わかってくれるかな…?」
「ええ、わかります。そう言われてみると口癖や性格からして明らかにメテオ様の物とは思えませんからね。」
「けど…なんでこんな事になっちゃったんだろ?ムークさん、わかる?」
「メテオ様のいたずらにしてはちょっと度が過ぎてますね…けどあのメテオ様が自らの体を使ってこんな事を
するでしょうか?」
「体…?じゃあ今わたしの体はどこにいるのかな?」
「恐らく、あなたの意識が抜けた状態ですから、きっと眠り続けたままかと。」
「だとしたら、家族みんながわたしの事を心配してるかも…急いで家に戻らなきゃ。」
「ちょっと待ってください。じゃあもしそうだとすればメテオ様の意識はどこへ行ったのでしょう?」
「それも気になるね…けど、それはまた後にして、先に家に戻らなくちゃ!」

わたしは、急いで家に向かうことにした…。

「…じゃあ、今のひめさまはひめさまではなく、メテオさんって事になるぼ?」
「そういう事よ。何度言えばわかるんだか…。」
「(今日はやけに性格の悪いひめさまだと思ったら、メテオさんだったのかぼ)」
「…何か言った?」
「いや、何も言ってないぼ!けど、もしそうだとしたらひめさまの意識はどこへいったぼ?」
「そんな事、知らないったら知らないわよ!大体、私は朝起きたらこんな…はっ」

私は思った。じゃあ、今の私の体はもしかしてずっと眠ったまま…?
直接家に戻れば星力でなんとかなるかもしれない。

「どうしたんだぼ?」
「…戻るわよ、私の家に。」
「だめだぼ!今日は沙也加ママの店のお手伝いをしないといけないぼ!」
「はぁ?何でこの私が手伝いをしなきゃいけないったらいけないのよ!」

ラバボーは私に向かって嫌らしい表情をしてこう言った

「ふーん、いいのかぼ?この事を王子様が見てるかもしれないぼ〜」
「そんな事関係ないったら関係ないわよ!大体今の私は私でも、姿はコメットなのよ?
 コメットの姿でなにやってもいいじゃないったらいいじゃないのよ!」
「ふーん、ずっとひめさまの姿のままでも?」

…はっ!その可能性もあるのか…。
いつまでもコメットの姿は最悪だけど、私は王子様に認めてもらえばそれでいい。
私は仕方なく手伝いを了承する事にした。

「…それなら仕方ないわ。じゃ店の方へいくわよ。」
「わかってくれればそれでいいぼ。じゃ、ぼーは…」
「アンタもついて来なさい!」
「ぼーは今からラバピョンの所へいくぼー!ぼーはひめさまの言う事しか聞かないぼー!」
「へぇー、今の私の姿はコメットなのよ?アンタを役立たずとして星国に帰らす事もできるのよ?」
「…それは嫌だぼ。」
「だったら、私について来なさい。」
「わかったぼ…。」

私は、泣いているラバボーを連れて、店の手伝いに行くことにした。
そして、さっさと手伝いを終わらせて一刻も早く家に戻らなければ…。

→2へつづく…